刑事政策(保護処分)

保安処分の次は保護処分のことになります。

刑罰の基礎は責任です。保安処分の基礎は社会的危険性です。そして保護処分の基礎は要保護性になります。

保護処分は主に非行のある少年に適用されます。

非行は法律的・社会的倫理的な規範から逸脱する行為または行状を言います。

少年はまだ社会のルールも完全に学んでおらずきちんと教えることにより成長していくことが期待できる。ならば応報としての刑罰よりも教育が重要になる。

非行少年は犯罪少年・触法少年・慮犯少年と分類されそれぞれにふさわしい対応をしていこうと法は考えています。

ただし近時被害者感情の高まりから厳罰を望む声も多く挙がっている。当然法は国民の意思を反映する。

非行少年の将来と被害者感情との調和を考えて適正な保護処分を考えていきたい。