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障害年金裁決例

★厚生労働省で公開されている裁決例を使って障害年金支給申請のどこで争われているかを簡単に考えてみようと思います。

★ここでいくつかの裁決例を見れば気づくことがあるはずです。別項では法律には法律要件と法律効果が定められており法律要件に当てはまる事実があって初めて法律効果(障害年金受給権)が発生しますとお話ししました。この事実の部分が争点になり証拠により認定する部分です。

 裁決例をいくつか見ればわかるとうり問題提起・規範定立・当てはめ・結論という流れになっています。これが法的三段論法というものです。別項で傷病は事実の認定に使うといいましたが傷病の性質・現在の状態(日常生活能力・労働能力)を規範に当てはめるために使います。

 ここまでわかれば障害の認定はそう難しくはないと思いませんか。

  ただし裁決例では日付や薬剤の量に関して白ぬきになっています。それゆえに当てはめは簡潔に記してあります。本来はここが一番力を入れるところなのです。少し残念です。


0 審査請求・再審査請求では何をするのか。押してね

 まず、裁決例をみる前に不服申立てでは何をしているのかを考えてみます。

1 乳がん 押してね

 健保の傷病手当金を求める。請求人は当該傷病の療養のため労務に服することはできなかったのか。

2 性同一性障害 押してね

 傷病手当金は療養のため労務に服することができない場合に支給されるが性同一性障害で性別適合手術を行った場合でも支給されるのか。

3 脳腫瘍 押してね

 資格喪失ご傷病手当金を受ける場合は継続して労務が不能である必要がある。では請求人に継続的労務不能要件を満たしているか。

4 心因反応 抑うつ状態 押してね

 傷病手当金の支給についてリハビリ出勤の場合にも労務に服することはできないといえるか。

5 左自然気胸 強直性脊椎炎 押してね

 健保傷病手当金の支給要件に対する問題である。

6 社会的治癒(うつ病 脳性まひ)押してね 

 傷病手当金の法定支給期間は1年6ヵ月であるが当該傷病と帰結受給傷病とが同一傷病である場合社会的治癒が認められないか。

7 社会的治癒(クローン病)押してね

 本件請求期間は従前の傷病の継続によるものか。それとも傷病期間を持って社会的治癒があり本件請求期間はその後の再発による労働不能と認められるか。

8 切迫流産 不正性器出血 押してね

 傷病手当金の支給要件として傷病による療養のため労務不能といえるか。

25 躁うつ病(障害等級) 押してね 

 本件では躁うつ病で3級を受給しているものが老齢年金を繰り上げ受給後2級への額改定を行ったものである。 

26 強迫性障害(障害等級) 押してね

 請求人の強迫性障害をその対象傷病から除外したことは適法かつ妥当であるか。

27 慢性腎不全(移植腎不全)(初診日) 押してね 

 本件の問題点は移植腎不全は慢性腎炎に起因するものか。社会的治癒は認められるかである。

28 予備的請求却下(強皮症) 押してね

 予備的に前発障害である強皮症による事後重症がなされていると見ることができるかを不服申立て再審査請求社会保険審査会で争った事例。

29 筋ジストロフィー(初診日) 押してね

 初診日はいつか

30 統合失調症(障害等級) 押してね 

 額改定請求当時の請求人の統合失調症による障害の状態が障害等級3級の程度のとどまっているか。

31 化学物質過敏症(障害等級)押してね

 障害認定日及び裁定請求日の障害の状態が2級に該当するか。

32 慢性腎不全(初診日) 押してね

 初診日はいつか。

33 両側大腿骨とう壊死(初診日)押してね

 両側大腿骨とう壊死の初診日はいつか。

34 うつ病(初診日) 押してね

 本件の問題となるのは初診日が五日ということである。

35 統合失調症(障害等級) 押してね

 障害認定日における障害の状態が2級に該当しないか。

36 日常生活(うつ)(障害等級) 押してね

 障害認定日の障害の状態は2級に該当するか。

37 筋委縮性則作硬化症(認定日) 押してね

 請求人は当該傷病により呼吸困難となって24時間のNIPPVが開始されていることから同日を持って障害の程度を認定する日とすべきではないか。

38 慢性腎不全(障害等級) 押してね

 現状診断書提出時の請求人の当該傷病による障害の状態が障害等級2級に該当するか。

39 多発性硬化症(初診日) 押してね

 本件では初診日がいつかが問題になる。

40 慢性腎不全(重複請求)押してね

 本件請求傷病(慢性腎不全)と既決給付対象傷病(慢性腎不全)とが同一傷病と認められるか。

41 もやもや病(認定日) 押してね

 本件では障害認定日が問題となる。

42 両網膜色素変性症(初診日)押してね

 問題は発病日・初診日はいつかが問題になる。

43 気分障害(うつ病)(初診日) 押してね

 初診日がいつと認められるかが問題となる。

44 リウマチ(初診日) 押してね 

 本件では発病日及びリウマチの初診日がいつか問題になる。

45 両変形性股関節症 押してね

 両変形性股関節症で3級の障害厚生年金を受けている者が額改定を求めるものである。

46 心臓機能障害(障害等級) 押してね

 心臓機能障害について障害認定日に障害等級に該当しているのではないかが問題になる。

47 網膜色素変性症(初診日)押してね

 初診日はいつかが問題になる。

48 不適法な審査請求(障害等級減額改定を求めるもの)押してね

 障害等級2級を額改定により3級とすることはできるか。

49 強迫性障害(障害等級) 押してね

 障害認定日または裁定請求日における強迫性障害の障害の状態が障害等級に該当しないと認められるか。

50 両網膜色素変性症(初診日) 押してね

 本件では初診日がいつかが問題となる。

107 統合失調症(初診日) 押してね

 統合失調症で事後請求したところ初診日はH21.831と認定され保険料納付要件を満たさず請求棄却された。そこで20歳到達前のH16,8,31を初診日として社会保険審査官へ再審査請求した。

108 血友病・C型慢性肝炎(障害等級) 押してね

 請求人が20歳に達した日及び裁定請求日における当該傷病における障害の状態がいずれも国年令別表における障害の程度に該当するか。

109 僧帽弁閉鎖不全(障害等級)押してね

 現状診断書提出当時における請求人の当該傷病による障害の状態が国年令別表に掲げる程度に該当するかが問題となる。

110 うつ病(障害等級) 押してね

 障害認定日における請求人の当該傷病による障害による障害の状態が国年令別表に掲げる程度に該当するか。

111 抑うつ神経症(障害等級) 押してね

 障害認定日及び裁定請求日における請求人の抑うつ神経症の状態が国年令別表に該当するか。

112 診断書未提出 押してね

 更新時に傷病1の現状診断書を提出せず、傷病2の現状診断書の未提出した。

 そのため障害等級が1級から2級へ改定する処分が行われた。

 この処分は適法か。

113 広汎性発達障害(初診日) 押してね

 初診日はいつか。

114 中度精神遅滞(障害等級) 押してね

 障害認定日(20歳)において精神遅滞における障害の状態が国年令別表に該当すると認めることができるか。

115 給付制限(故意の犯罪行為) 押してね

 本件交通事故が請求人の故意の犯罪行為によって生じたものと認めることはできるか。

116 不適法な審査請求(不服申立ての処分のないもの)押してね

 事後重症請求が請求認容されたのに対し、障害認定日からの給付を求めて審査請求・再審査請求できるか。

117 網膜色素変性症(初診日)押してね

 網膜色素変性症の初診日が不明であることから裁定請求却下処分を受けたので初診日がいつか問題になる。

118 知的障害(障害等級) 押してね

 提出された客観的資料に基づいて20歳到達時における障害の状態を認定することはできるか。

119 パーキンソン(障害等級) 押してね

 裁定請求日における当該傷病の障害の状態が2級に該当するか。

120 広汎性発達障害(診断書未提出) 押してね

 20歳前障害で20歳到達時における診断書なく当該傷病における障害の状態を認定できるか。

121 広汎性発達障害(初診日) 押してね

 初診日はいつか。

122 両高度感音難聴(障害等級) 押してね

 裁定請求時に障害等級に該当するか。

123 網膜色素変性症(初診日) 押してね

 まず初診日はいつか。次に裁定請求日における当該傷病による障害の状態が1・2級の程度に該当するか。