社労士となって変わったこと

 社労士として業務を行っていると人は先生と呼びます。私は正直いって居心地が悪いです。私は常に先を目指して日々勉強を続けている人間です。先生といえばすでに完成しているイメージですが、私はまだ未完成の人間です。

 おそらく先生などといわれると自分は偉い人間と思ってしまう人が出てくるかもしれません。

 世の中には社労士に限らず何か勘違いしている人が多くいます。重要な仕事を行うということは人の権利法律関係に大きな影響を与えます。そこまでになれるには多くの人の助力があってこそです。常に謙虚に人の言うことをよく聞き、ひとたび行動を開始すれば前例にとらわれずに大胆に職務をこなしていくことが重要でしょう。

 そこで人によって大きく異なるのが失敗したときでしょう。社労士とて人間です。失敗することはあります。しかし先生先生とおだてられて何か勘違いしている人ほど素直に失敗を認めたがらない傾向があります。

 失敗は誰にでもあります。我々は日々の勉強と経験を通じて失敗をなきに等しい状態まで抑え込みます。しかし不幸にして起きてしまったら、素直に失敗を認めあらゆる手段を講じて対処します。この際情報を依頼人と共有することはすべての前提となります。

 以上からいえることは私は常に先を目指して日々勉強し続けていることから社労士となっても私の本質は何も変わっていません。変わったのは社労士登録をすることによりまわりの私を見る目が変わったことです。

 ただし何も変わらないといっても業務については細心の注意を払っています。私の行う障害年金の請求では皆難問を抱えてやってきます。一つとして同じ問題はありません。そしていかに正確に問題点を把握できるかが勝負の分かれ目となります。おかげで今では不服申し立てに力を注ぎ難問解決に心地よさを感じる今日この頃です。