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病歴・就労状況等申立書の書き方について

 病歴・就労状況等申立書は請求者が自己の状況を伝えることのできる有力な書面です。しかしこれは請求者が書くことから信用性が少し足りません。すなわち自分のことは自分が一番よく知っているのですが、障害年金の支給のためついつい重く書いてしまうことがあります。そのため診断書と論理的整合性が取れた初めて証拠能力が付与されます。

 ではどのように書けばよいのでしょうか。まずフレームを作ります。フレームとは発病・初診日・通院時・入院時・治療中断・転医・手術などの大きな変化のあったときを区切りとすることです。区切りが長くなった場合は3~5年で分けます。次に書くことは前段として治療方法(特に難しいことは書く必要はありません)・後段として就労状況・日常生活状況を書きます。就労状況では通勤方法・仕事の種類・内容・仕事場で受けている援助の内容について書きます。日常生活状況では朝起き・顔を洗い・着替え・外出し・買い物をし・調理し・風呂へ入り・夜寝るという基本動作のどこまでできるかを書きます。もっともこれを申立書にすべて書くことはできないので要点だけを記載し、詳しくは別紙で記載します。このときに障害を強調するエピソードがあればなおよいです。加えて第三者からみた就労状況や日常生活状況を表す文書を作成してもらえればなおよいです。

 次に診断書とまったく同じに書く必要はありません。それは診断書が医師の医学的知見をもとに書いたものなのに対し、申立書は本人が感じたことを書くものであるからおのずと違いが出てきます。もし認定医が疑問に思えば照会をかけてくることになるでしょう。

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